岡野麻里安

[5] 『双月-SOGETSU-鬼の風水 夏の章』  記入日時2007/08/03/Fri/05:39:37
著者名 岡野麻里安 / 穂波ゆきね

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出版社名 講談社 ホワイトハート文庫
価格 660円 (ISBN978-4-06-255975-1)
備考  羅刹王との死闘から生還したと共に、<鬼使い>として一人前になった卓也は花守神社で暮らしていた。
 しかし京都に流れ込む気を調査中だった叔父・聖司が重傷を負ったことで、穏やかな日常は早くも崩れ去る。
 卓也たちの前に現れたのは、半陽鬼の青江。彼が属する今日の陰陽師組織――阿倍清明の末裔が受け継ぐ北辰門の狙いとは、何なのか!?
 人柱として囚われた透子を救うため、卓也と薫がいま、再び動き出す!
感想  JR新宿駅から徒歩十分程の距離にある花守神社の宮司の息子、18歳の筒井卓也は鬼を使役する術者<鬼使い>の一人。その卓也とコンビを組むのは鬼と人間との間に生まれた半陽鬼で17歳の篠宮薫は七曜会の中でも五指の指に入る退魔師だったが、羅刹王との死闘の後、五ヶ月に渡り行方をくらませ、現在は筒井家で経過観察中の身となっている。三ヶ月後には再び七曜会に戻れる段取りになっているが…そんな彼らの元に七曜会とは別組織[北辰門]の青江と名乗る半陽鬼が、薫をヘッドハンティングに来て――!?

 昔好きだったシリーズで、岡野さんの作品でもこのシリーズだけは欠かさず読んでるんですが…。
 正直、私自身の記憶が前作から間があきすぎて話を忘れてる部分が多々あったりして内容が朧な所に、今作の時間経過が何と本編が終わった一ヶ月後のお話だったりで、前作を読み返さないまま読んだので…こう話に乗りきれない感じがありました。
 うーん、現代物なので、私とそう変わらなかった年代の彼らが、一気に今では遠い若者になってしまい…余りにも長いブランクからか、当時は素敵に感じていた気がする薫の無口っぷりに戸惑ったり、卓也と薫の関係にじれったさを感じたり、新たに登場した薫の昔馴染みのブロークンハートに困惑したり……全体的に作品を楽しむ前に、作品のカラーを思い出せずに戸惑った感が残りました。
 色々新キャラやら新団体やらがバーッと出てきてバーッと闘って呆気なく終わったし…このお話どう続けるのか…気になるので次作も買うと思いますが…うーん……薫と卓也の甘さも余り見えなくて…物足りない感が残りました。

評価【★★☆☆☆☆☆】

[4]  『薫風−KUNPU−鬼の風水 外伝 記入日時2004/06/07/Mon/01:26:05
著者名 岡野麻里安 / 穂波ゆきね

 
出版社名 講談社X文庫 ホワイトハート
価格 630円 (ISBN4-06-255738-X)
備考  大学生になった卓也の元へ、鬼道界からの使者・多々羅が訪ねてきた。前王の妹・玉花公女の罠に填り、妖力を封じられて人間界を彷徨っている黒鉄王を探してほしいという。
 同じ頃、もまた七曜会経由で、黒鉄王の捜索を命じられ、行動に移ろうとしていた。
 恋人を想いつつ必死で追跡を逃れる黒鉄と、鬼道界の王の無事をただ祈る透子の運命は!?
 そして、蜜月を過ぎ、すれ違いがちになった卓也と薫の、恋と死闘の行方は――!?
感想  懐かしい――。
 書店で見た瞬間に感じた感想です。本編が終了してから結構経ちますが、この作品は岡野さんの作品の中では一番気に入って読んでいたシリーズなので購入決定。
 卓也が大学生になって二人の関係も変わったのかなぁ…と思いながら読みましたが……あんまり変わってませんでした。
 卓也が大学生な所もほぼ見えず、薫とは相変わらずラブラブされてました。
 外伝とありましたが「続編」という感じです。
 久しぶりに彼らに会いたい方は是非。

[3]  『銀色の妖狐 蘭の契り3  記入日時2002/12/11/Wed/13:19:39
著者名 岡野麻里安 / 麻々原絵里依 cover

 
出版社名 講談社 講談社X文庫ホワイトハート
価格 590円 (ISBN4-06-255505-0)
備考  追ってはならぬ母・玉藻と接触した咎で、千晶は北斗聖宗の監視下に置かれていた。
 蔵尾の診療所で軟禁状態の千晶を、毎日のように見舞うは、箱根での一夜を思い出し、微妙な感情に揺さぶられる。
 そんなふたりに、京都鴨川にいる鬼女討伐の命令が下った。それは千晶の箱根での不始末を不問に付す唯一の条件でもあった。
 秘めた思いを胸に、京都へと赴く光と千晶。最後の決戦の火蓋が切って落とされる!
感想  すごい駆け足な感がありました。あっち行っては、こっちに行き、さらにこちらにも!みたいな感じ…なので、落ち着いて話が進まなかったような…そんなに駆け足になるならわざわざ京都まで行かさなくてもいいんでは?と思ったり。
 なんだかムリヤリ3巻で完結させたわ!感が残って残念でした。
 話としては取りあえず全てを終わらせた。という感じでした。なんとなく慌ただしくてあれもこれもという感じだったのでハラハラ、ドキドキはあまりなかったですが。取りあえず丸く収まってよかったね。でした。

 でもやっぱり説明が…今回の事で岡野さんの作品は立て続けに読む物じゃない…という事がわかりました。久々に読むならあの説明臭い文章も、前作の記憶が朧になった脳味噌に「そうそうそうだったわ」と思わせてくれて便利かもしれません。でも立て続けに読むと「前と同じ文章で説明しないで!」と思ってしまう…。説明入るたびに作品にのっていた気分が萎えてしまうのがなんとも残念でした。

[2]  『龍神の珠 蘭の契り2  記入日時2002/12/08/Sun/16:01:39
著者名 岡野麻里安 / 麻々原絵里依 cover

 
出版社名 講談社 講談社X文庫ホワイトハート
価格 590円 (ISBN4-06-255489-5)
備考  つい三か月前まで、ごく普通の高校生だった真田光。偶然の出来事で妖の一族を滅する縛魔師の力を継承し、強い霊力に目覚めた。
 光は今、縛魔師としての修行のため、箱根にきている。
 日本旅館の一室、光のそばにもうひとりの少年がいる。彼の名は千晶。北斗聖宗の超一流の縛魔師だ。
 ふたりの間を流れる微妙な感情。そして、ふたりの前に巻き起こる事件は……!?
感想  早速二冊目。
 しょっぱなからの光と千晶の…な展開で「い、いつの間に!?前巻にそんな展開あったっけ?」と度肝を抜かれ焦りましたが(苦笑)
 一応話は進んだ模様。
 しかし今回イマイチ話にノレなかった感が…なんでかしら…と思った所、どうも前の巻の説明が多いんですよね、話の展開によって前回の説明があるのは仕方ないとは思うんだけど、。それも要点を纏めた形ならいいんだけど、前巻そのままの記述だったのがちょっと…な感じでした。
 さてでも話は一歩前進と言う感じだったので次巻に期待です。

[1]  『蘭の契り』  記入日時2002/12/08/Sun/03:42:55
著者名 岡野麻里安 / 麻々原絵里依 cover

 
出版社名 講談社 講談社X文庫ホワイトハート
価格 630円 (ISBN4-06-255467-4) 
備考  秘めた霊力の持ち主、竜胆館高校二年生の真田光は、瀕死の縛魔師・狼牙から、事故のようにして縛魔師の力を継承してしまった。
 光が偶然に出会った千晶は、妖力は、妖力絶大な妖で北斗聖宗の縛魔師。
 はじめは反発しあった二人だが、ダークサイドの組織、南斗商会を相手に、共に闘わねばならない運命にあったのだ。
 大都会――東京の闇に、二人の美少年が、異形のものと闘う火花が散る!
感想  岡野さんの作品は久々です。以前「鬼の風水」シリーズを好んで読んでいましたが、「降魔美少年」はどうも食指が動かなかったので、未読でそのままの流れで岡野さんの作品からは遠ざかっていたなかで、このシリーズが始まったときも「どうしようかな〜様子みよう…」と手つかずだったのがついに麻々原さんのイラストに惹かれて読みました。
 うーん、イメージとしては「鬼の風水」と似たような感じ…というのでしたが、今回は「鬼〜」に比べて攻がなんとなく積極的な感じが面白かったですが…無言・無表情に迫っている感じがありました。って感想それだけかい!になりますが、まだまだ始まったばかり。
 でもこの作家さんのこういったオカルト系(?)な作品は軽く読めて面白いと思います。

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